保育士試験に合格するのに必要な勉強時間は一体何時間なのでしょうか?
アラフィフが独学3カ月で一発合格した勉強時間について振り返り、
3か月という短期間での勉強で、独学一発合格は可能なのか?
アラフィフが保育士試験に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要だったのか?
私が失敗から学んだ最短で一発合格を勝ち取るポイントは?
についてお伝えします。
保育士試験の合格率
じつは、この記事を書くきっかけになったのは、
ある読者さんからの質問がきっかけになっています。
その方は、3か月での保育士試験合格に懐疑的な記事を読まれて、実際のところを知りたい。とのことでした。
そのころ、私は記事更新ができない状況でしたので、個別にお返事して終わったのですが、
そのように思われる方も多いのだろうなと思い、今回、世の中の情報を今一度調べ直してみました。
そうしましたら、保育士試験情報の多さに、まあ、驚きましたこと。(笑)
普段、よそさまのブログはあまりお邪魔しませんので知らなかったのですが、
保育士試験に一発合格された方のブログが出るわ出るわ。(笑)
私が受験した頃よりも、格段にブログ量が増えている・・・。
みなさん、すばらしいブログばかりで、逆に、よくぞ私の弱小ブログに来てくださいましたと恐縮するばかりです。
ありがとうございます・・・。(⌒∇⌒
さて、保育士試験の合格ラインは6割正答です。そして、
合格率は、ここ、10年前後を見てみると、18%~25%とか。
一般的に、保育士試験は、合格が難しいといわれる資格の部類に入ります。
保育士資格は、近年の方が合格率が上がっているようですが、
これは、合格率が上がった年があるというだけで、試験が簡単になったわけではありません。
テキスト外からの出題も増えていると言われているぐらいですから、
近年の受験者さんがYouTubeなどの情報の多さもあってか、
頑張って勉強されているということなのだと思います。
ちなみに、合格率とは関係ありませんが10年以上前と明らかに違うのは受験者数です。
- 年に1回しかなかった試験が2回になったこと
- ネット情報の多さから、独学でも合格できる国家資格としての認知が上がったこと
- 保育士不足が叫ばれ保育士環境に国のテコ入れがはいったこと
このような、保育士資格への追い風があったことが受験者数が増えた要因かと考えますが、
受験者数が多かろうが少なかろうが、保育士試験は、合格ラインである6割以上を
正答さえすれば合格できるのですから、難しいとはいえ、
知識さえ入れる努力をすれば報われる挑戦しがいのある試験だと思います。
保育士試験に合格するポイント
知識さえ入れればよいと偉そうに言ってしまいましたが(笑)
私の経験から言わせてもらうならば、保育士試験の合否を分けるポイントは大きく2つです。
- テキスト範囲内からの出題をどれだけ落とさずに答えられたか
- テキスト外からの出題にどれだけ答えることができたか
保育士試験では、テキストを読んだだけでは答えられない、
「これ、知りませんけど・・・」という問題が必ず出題されます。
この、「知りませんけど」出題が大変、困った問題でして、
これが多いか少ないか、そして、自分の知っているものが出題されるされないかで
試験の明暗をわけることになります。
しかし、こればかりは、ガチャ的要素もあって、運も関係してきます。
となれば、しっかり対応できるのはテキスト範囲内からの出題ということになりますので、
テキスト範囲内の出題は何があっても、間違えてはいけない!ぐらいの気概が必要になってきます。
保育士試験3か月独学一発合格は可能なのか
たった3か月となりますと、
テキスト範囲外からのガチャ問題に対して、手厚く対策することは難しいです。
となると保育士試験合格のためにできる対策は、ただ一つ。
テキスト範囲内の出題は何があっても、間違えないようにすることです。
このことを念頭に入れて、さきの論点にもどり、
実際のところ、保育士試験はたかだか、3か月程度の勉強で合格できるものなのか?
について考えますと・・・
私の思う結論は、
テキスト範囲内であれば、3か月合格は可能である。
ガチャ問題までは手がまわらないが、
テキスト範囲内の問題なら、落とさないレベルにまで持っていくことができる。
これが、私の答えになります。
ただ、これには条件が入ってきます。それは、
かなり集中してインプットしていくことが必要。
なおかつ
1日に勉強する時間もそれなりに必要。
ということです。
なぜなら、テキスト範囲内の問題を落とさないレベルにまで持っていくには、
それなりの集中力と時間が必要だからです。
正直、私の能力だと、ネット情報の100時間そこらの勉強時間では、とても合格できないと思っています。
この、「それなりの集中力と時間」を手に入れるには、
主婦の方であれば、どうしても、家族の協力が必要になると思いますし、
(今回の考察では、記憶に長けている方、試験慣れしている方を除外して、いわゆる、一般people(笑)を対象として考えさせていただきます。)
逆に、
完全ワンオペで昼間もずっと一緒に遊んでいないといけない時期のお子さん、
特に、わんぱく坊ちゃんや癇癪嬢ちゃんをお持ちのお母さんだと、
毎日、お母さんもヘトヘトのはずなので、子どもが寝た後に勉強するというのも、
現実的じゃないなと思うわけですね。
そうなりますと、この場合は、3か月での保育士試験合格は無理と言わざるを得ません。
それぞれに置かれた状況が違いますので
3か月一発合格は無理と言いきってしまうのも、なんだか違和感を感じますが、
誰でも合格できるというのも、また、違うと思っています。
保育士試験の短期間一発合格ブログを読んでいるとみなさん、素晴らしいので
なんだか出来そうな気がしてくるのですが、私が思うに、やはりみなさん、
実は、それなりに勉強していらっしゃるように感じます。
そのため、当たり前の話かもしれませんが、
どれだけ、個々のライフスタイルの中に、勉強時間を組み込むことができるのかが、
短期間での独学一発合格を可能にする大きなポイントになります。
保育士試験に合格する勉強時間
ネット情報のトータル勉強時間は?
さて、では、実際どのくらいの勉強時間が保育士試験合格には必要なのかを考えてみます。
いろいろ情報を集めてみると、大体100~150時間あたりが
一般的によくいわれるトータル勉強時間数のようで、
毎日1~2時間の勉強を想定しているようでした。
たとえば、150時間を90日で計算してみると一日あたりの勉強時間は2時間弱です。
そうか~・・・2時間弱か・・・(笑)
私のトータル勉強時間
私の場合で考えますと、
一番、勉強時間を取ることができたのが
3か月目になるのですが、その頃の1日スケジュールを振り返りますと、
子供を学校に見送り一通りの家事を終わらせたAM10:30からAM12:30まで
遅い昼食後PM2:00からPM3:00まで。
夜は、子どもが寝てからのPM11:00からAM1:00の2時間も勉強していたので計5時間、
そうはいっても、夜はなかな23:00から勉強することは難しかったですし、
眠~い日もあれば、子どもとバトルして涙にくれる日もあり(笑)・・・
また、今日くらい、まっ、いいか!とサボる日など、いろいろありましたので、
実際は、なかなか勉強時間って、取れないものでした。
5時間勉強できると、「よっしゃ!!」って一人ほくそ笑むという状況でした。
まあ、4~5時間の間をとって、4.5時間と考えて
4.5時間×30日間で、1カ月135時間ですね。
時々、1カ月で合格したという方もいらっしゃるので、
毎日4.5時間ずつの勉強でも、ネット情報の標準勉強時間数に達しているので、
机上の計算上では、1カ月勉強でも合格可能範囲といえることになります。
でも、記憶力に自信もなく、毎日子供の世話に疲れているアラフィフ主婦目線から
言わせていただくなら、135時間では、とてもとても保育士試験合格は無理だと思います。
~1カ月目~
最初の1カ月間がテキスト読みと科目ごとに付随していた問題を解くことをやっていた期間ですが、
なんだか、妙にヤル気だけはあった時期でして、いつもテキストは持ち歩いていました。
でも、まあ、なんだかんだで平均すると3時間くらいの勉強時間かと思いますので
3時間×30日間で合計90時間。
とにかくテキスト読みがつまらなくて、だんだんモチベーションが下がってきての2か月目突入。
~2か月目~
あんなにあった、モチベーションもガッタガタに落ちまして、
この時期、”合格、ヤバイかも・・・。”と、かなり、気持ちも下がっています。
”合格するためにやったこと”の記事にも書いたように、
ワケのわからない、イメージ療法?いやいや、カオス療法?にて、
おかしな人と化すことによって、無理矢理、おかしなモチベーションを上げる努力をしております。(恥)
とにかく中だるみが激しくて、やる気は起きない、集中できないで、
モチベーションの維持に苦労はしましたが、勉強の仕方がわかってきた頃でもありました。
勉強した時間は平均すると3.5時間ほどでしょうか。3.5時間×30日間で合計105時間。
~3か月目~
で、3か月目が、さきほど書いたように135時間。
試験前の土日×1
週は、1日中部屋に籠って勉強しましたので
7時間×2日間で合計14時間
すべてを合計すると90+105+135+14=344時間。
私が、保育士試験に一発合格するために独学で勉強した総時間数は344時間となりました。
計算上は344時間なのですが、自分の体感では、なかなか時間が取れずにいた気もしますし、
もう少し勉強していたような気もするし・・・というなんとも曖昧な感じです。
短期間での保育士試験一発合格を可能にするポイント
では、やみくもに、344時間勉強すれば合格できるのかという話になるのですが、
もちろん、そんな簡単な話ではないですよね。
実際に、私は、正味3か月間の勉強をしてみて短期間での合格を可能にするポイントというのは見えてきました。
私の場合、筆記試験前の頃には、もう、保育士試験の勉強にはうんざりしていたので、
不合格科目があった場合、もう一度挑戦できるかは自信がありませんでした。
それぐらい、合格したくて追い詰められていたので、
すべての科目を一発で合格したいという執念だけは燃え上がっていたのですが(笑)
執念以外の部分でいうと・・・
テキスト読みに時間はかけない
合格したいという執念以外で、3か月一発合格を可能にするポイントはというと、
最初の段階でのテキスト読みに時間を使わない。という点です。
テキスト読まないと、そもそも進めないでしょ?
と思われるかもしれませんが、これをやらないことにより、短期学習での合格への可能性はグッと高まります。
私の失敗からによる助言と思っていただきたいのですが、
簡単にご説明すると、
テキストを読むことで記憶するのではなく、
問題を解くことによって記憶していくのです。
流れとしては、
テキストをコマ切れに読んだらすぐに一問一答で問題を解く。
間違えたらもう一度解く。
この短いサイクルをどんどん繰り返すのです。
私の場合の当初の予定
では、ここで、私が最初に目標設定したスケジュールをご紹介します。
- 1カ月目 テキスト&一問一答である程度覚える
- 2か月目 過去問題(3回やる)+覚える
- 3か月目 過去問題+予想問題+保育所保育指針などの記憶ものの追い込み
そして、私の最初の頃の勉強状況を振り返ってみますと、
最初、1教科を1日で読んで、9教科全部のテキストを9日間で読破し、
1カ月目中にテキスト全体の内容を大体頭に入れるという強行スケジュールを組んでいましたが、
もう、これがこれが・・・
テキストがつまらないわ、眠くなるわ(笑)、全然頭に入らないし、覚えられる気がしない。
結果は散々。まったくもって予定通りに読み進むことができなかったです。
予定は挫折ばかり
で、じきにあきらめて1教科を2日で読み終えるというスケジュールに変更しています。
ただでさえ、ここで、一週間ほど日数ロスしていたのに、
さらに2日×9教科で18日間ひたすらテキスト読みに入ります。
(結果的には、このテキスト読みに時間を取られすぎてしまった故に、試験間際は、鬼のように勉強する(自分ではそう思っている)羽目になっています。)
衝撃的だったのは、
これだけ時間を費やしたテキスト読みなのに、まったく頭に入ってなかったということです。
まあ、私の能力が低いとお笑いいただくだけの話かもしれませんが・・・。
保育士試験はこういうものを勉強するのか~とわかっただけでした。
一問一答でショートカットすれば時間ができる
テキスト読みでほぼ1カ月目を棒に振ってしまった私ですが、
そのあとに切り替えた一問一答によるコマ切り実践記憶法によって、なんとか合格に滑り込んでいますので、
短期間での保育士試験一発合格を目指している方なら、最初からこの方法で記憶定着していくことをおすすめします。
コマ切り実践記憶法の、この、かなり「コマ切り」にして、すぐ一問一答をやるという方法が、
私にとっては大きな転換ポイントになってくれまして、
一問一答の本とともに、神、まさに救世主の方法となりました。(笑)
さきほど、保育士試験の合格ポイントは、
- テキスト範囲内からの出題をどれだけ落とさずに答えられたか
- テキスト外からの出題にどれだけ答えることができたか
とお伝えしましたが、
あの1カ月があれば、もう少し余裕をもって後半戦、勉強することができたし、
何よりも、やっかいなテキスト外からの出題に備えて、
出題されそうな法律や文献に広く目を通すことができたと思うわけです。
保育士試験で一番怖いのは、「そんなの知りませんけど・・・」というテキスト外からの出題です。
テキスト範囲内からの出題ならば、テキストや過去問題から対策はできますが
テキスト外からの出題となると正直、お手上げというか、もう、ガチャの世界。
ただ、出やすいところはありますので、そのあたりを抑えておくことはできます。
ということで、やっぱり、テキスト読みをしている場合ではないのだよということを、
私は声高に言わせていただきます。
このことについて、もう少し詳しく書いてます。よろしければ参考にしてみてください。
基本に徹する
保育士試験 一ヶ月前やるべきことやってはいけないこととチェック5選 にも書きましたが、
あれやこれや、手を広げず基本の勉強をとにかく、何回も愚直にやり込むことが大事だと思います。
正直、テキストだけじゃ、合格できないでしょ。という意見にも理解は示しますが、
テキスト範囲内からの問題を落としていては、本末転倒なのです。
保育士試験3か月独学一発合格メリット・デメリット
なんだかんだと、いろいろお伝えしてしまいましたが、
ひとことで保育士試験までの3か月を表すならば、「アラフィフには大変でした」
です。(笑)
私は、保育士試験を受けるにあたって、最初から、
(自分の能力もあるので)広範囲な試験対策は、無理。と割り切って勉強をはじめています。
そのため、
テキスト内の出題であれば、絶対に間違えるもんか!!という気概で取り組みました。
これは、ある意味正解ですが、やはり綱渡りでもあるのです。
テキスト範囲内からの出題を1つも残さずに全問正解すれば、たぶん合格できるのですが、
人間に完璧はあり得ないし、その年のガチャ問題の数と内容にも大きく左右される。
正直に申せば、1,2問足りずに不合格となるかもしれないライン、スレスレだと感じていました。
3か月という期間は、私にとっては、高い集中力を持続できたというメリットはありましたが、
デメリットとしては
- 納得できるまで過去問題に取り組めなかった(予定では5年分3回)
- 保育所保育指針を完璧に覚えられなかった
- テキスト外ガチャ問題対策をもう少ししたかった
- 精神的にかなり追い詰められた
だと思っています。
そのため、3カ月独学一発合格に挑戦するのは
おすすめはしないが、合格できる可能性は確実にある!
とお伝えしておきます。
みなさんなら、私よりはもう少し効率よく対策できると思いますので、
もしも、短期間一発合格に挑戦されるのであれば、参考にしていただけると嬉しいです。
まとめ
保育士試験は、3か月という短期間での独学一発合格は可能なのか?
についてお伝えしました。
- 保育士試験3か月独学一発合格は可能だが、それなりの条件がある。
- 保育士試験合格の大きなポイントは、
テキスト範囲内からの出題をどれだけ落とさずに答えられたか
テキスト外からの出題にどれだけ答えることができたか - 私の失敗談
- 短期間での合格には時間のショートカットが必要であり、ポイントは一問一答
- 保育士試験で怖いのはテキスト外からの出題だが、
時間が作れれば、テキスト範囲外も勉強することができる
みなさんの努力が実を結びますように。
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